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誰でもわかる医療保険

今回は医療保険について簡単に説明しておきます。

 

日本の医療保険とは、すべての国民を何らかの保険に加入させる所謂「国民皆保険制度」のことです。1958年に制定された国民健康保険法が1961年に改正されて確立されました。それまでは無保険の人たち(特に自営業者)が多かったのです。

国民は健康保険、国民健康保険、共済組合、船員保険後期高齢者保険のどれかに加入し、保険料を出し合い、それを病気になった人の分の医療費の一部に充当するという制度です。相互扶助と呼ばれ、保険料を納めることで怪我や病気のときの保障を得ることができます。

自分で負担する割合も決まっています。

6歳までは2割、6歳〜70歳までは3割、70歳〜75歳は2割、75歳以上が1割。(但し現役並所得のある70歳以上は3割)

 

さてここで、集まる保険料よりも出ていく保険料が多いとすると、当たり前ですが財政は逼迫します。社会保障の問題とは、集まる保険料が少なく、出ていく保険料が多いということに他なりません。医療費は年間約40兆円に対して徴収保険料約20兆円、窓口負担5兆円。あれ?15兆円も足りません。

医療費40兆=保険料20兆+自己負担5兆+?15兆(円/年)

この足りない15兆円の部分は国が補てんしています。せっせと国債を刷って市場に売って現金を吸い上げているのです。

上の式を健全にするためには、簡単な算数で解決できます。

  1. 医療費を抑制する
  2. 徴収保険料を増やす
  3. 窓口負担を増やす

全部トライしていますよね。身に覚えのある人も多いでしょう。

概要を書いただけで、多くの問題を抱えていることがぼんやりと頭に浮かぶと思います。ちなみに医療保険を統括する厚生労働省は今の所このシステムを維持することを発表しています。この方針がすぐに変わることはないと僕は思っています。

医療機関側から見える医療保険についても近いうちに書いていく予定です。