結婚したくない男

せめてプライベートはのんびり暮らしたい。

歯医者なんてモテない

 

当たり前の話ですが、歯医者なんてモテません。勘違いしている人も多いですが、踏ん反り返っていて女子が寄ってくるほど世の中甘くありません。モテる人は歯医者だろうがなんだろうがモテます。身も蓋もない話ですが人による、のです。女気のない男子学生や新卒の人たちがそんな些細な夢を持ってるとしたらきっぱり諦めてください。学生は今月末の国家試験に専念しましょう。

国家試験の合格と同時に先生と呼ばれます。どんなに謙虚な人でもなんとなく偉くなった気がしてきます。そして知り合いに引き連れられ4対4とかの飲み会に行くわけです。合コンですね。結果これがまったくモテません。学生時代、彼女のいない期間のなかった人も例外なくモテません。歯医者などというと更にモテません。そして悲しいことにそれすら理解していないのです。理解できない、というのが正しいかもしれません。

6年(研修期間を含めると+1年)という時間と引き換えに、恋愛マーケットでは最下層に組み込まれ、社会に放り出されるのです。ご飯を一緒に食べに行ける女子がいる。lineでやりとりしている。これらをモテていると言えるでしょうか?

ボクから言わすと、負けるべくして負けているのです。ここでさらに問題が発生します。先生と呼ばれ、偉くなったように感じるクソみたいなプライドが、負け続けることを拒否するのです。そしていつしか戦わない理由を探し始めます。結果それは意外にもあっさり見つかります。

勤務時間が長い。勤務先では先生扱いしてくれる。

つまり、

仕事で忙しい。患者のために日々精進しているのだ。この俺の誘いをことわるなんて見る目がない、と。

ここで追い討ちをかけるように(自覚はありませんが)美味しそうな果実が落ちています。職場恋愛です。どのクリニックにも基本的に、歯科衛生士や助手と呼ばれる、診療をヘルプしてくれる女性達が存在します。歯科助手は資格はいりませんから、募集は山ほどあります。歯医者が山ほどあるからです。

ボクの感覚では歯医者の半分以上が医療関係者と結婚しています。そのこと否定するつもりはありませんが、「本当はモテたかった」のになんとなく結婚してしまった、というパターンも多々あると感じています。負けることが嫌だと。

ボクも前はそうでした。でもそれ以上に、なぜモテないのか、知りたかった。お洒落なレストランに連れて行ってもうまくいかないのは何故か。急に連絡が取れなくなるの何故か。

フィードバックという言葉があります。行動や反応の結果を修正してより適切なものにしていく、という意味ですね。冒頭にもでてきた国家試験の勉強をしていたとき、日々の診療をしているとき、無意識にフィードバックしています。どんな仕事でもそうでしょう。だから恋愛においても同じようにフィードバックするのです。感情の裏側に垣間見える、理論理屈を試行するのです。

結果ボクは少しだけモテるようになりました。ピラミッドの頂上はわからないけれど。今後具体的な話もしていきたいと思います。

質問があれば受付けます。