ぱくり
一つの分野をざっくり理解するには、ネットでの情報収集だけでは付け焼刃にしかなりません。
少なくとも10冊の本を読み込むくらいでないと難しいと思います。
このようにして文献を調べていると、似たような言い回しや表現にぶつかることがあります。これはかなりきわどく繊細な問題です。
文を書いたり図で表現する場合は、引用元をすることがルールです。
オリジナルに対しての敬意ですね。
これが足りないと所謂「ぱくり」状態です。
小保方さんも他の論文からのコピペで叩かれていました。
さて、最近では以下の2つのサイト(地方大学病院と首都圏医療法人)を閲覧していると、似たような(というか同じ)写真が掲載されていました。
さすがにというべきか手が込んでいるというべきか、患者さんが写っている写真は違います。
付随の解説文もプリンのくだりまでほぼ同じです。
違いはたった一つで、首都圏医療法人さんはこれもワザとなのか、理解していないのか「気管」を「器官」と表示しています。
「キカン」の前に書いてある文の意味から考えるに「器官」ではなく「気管」が正しいでしょう。
どちらもそれぞれがこの治療を施しているようにに受けとることができます。
たとえお互いに提携していたり同一の管理元から発信している場合であるとしても、違う組織である以上、取得先やどこに帰属するのかは明記すべきです。
もちろん見る人に情報が伝わればそれでいいと思います。
(上記サイトの場合は患者さんにわかりやすく理解してもらうという意味で。)
ただしアカデミックな観点から言えば、これに加えてオリジナルに対しての敬意を持つことが必要です。
そこに自分のオリジナルを加えていくと、理論や技術としてさらに精製されていくのです。
今までもこれからも。