食事中の観察ポイント2「食べこぼし」追記
食べこぼしの原因について、少し補足です。
「食べこぼし」を「捕食時の食べこぼし」と「咀嚼時の食べこぼし」にわけて考えてみます。
前回のエントリーで原因を5つ列挙しました。↓
原因
1.脳血管障害の後遺症
2.手と口の協調運動機能の低下
3.口唇閉鎖不全機能の低下
4.口唇周囲の感覚機能の低下
5.一口量が多い
これらを分類します。
・「捕食時の食べこぼし」
1.脳血管障害の後遺症
2.手と口の協調運動機能の低下
・「咀嚼時の食べこぼし」
3.口唇閉鎖不全機能の低下
4.口唇周囲の感覚機能の低下
5.一口量が多い
まず「捕食時の食べこぼし」には「1.脳血管障害の後遺症」「2.手と口の協調運動機能の低下」が該当します。
これは麻痺や認知機能低下による運動機能低下が現れると、箸やスプーンで食べ物を扱う「捕食」動作が上手くいかなくなります。
観察できる動作としては「食事をすくうことができない」「口まで運ぶことができない。」です。
「咀嚼時の食べこぼし」には「3.口唇閉鎖不全機能の低下」「4.口唇周囲の感覚機能の低下」「5.一口量が多い」があてはまります。
口の中に食べ物を留めておくことや、感覚が低下して食べ物自体を認識することが困難の場合、口の中から食べ物が出てきてしまいます。
このように「食べこぼし」を分解して考えることも重要です。