今までの11章のエントリーを通じて、ようやく人的資本を求めることができました。
貯金がある場合は単純に加算し、逆に借入れがある場合は引き算すれば、より近い人的資本を表すことができます。
さて、「PV= C / ( r - g )」が理解できると、自分の現在価値の上げ方も見えるようになりましたね。*1
さらには今のあなたなら、飲み会で出会った女の子や、噂の大塚家具でアテンドしてくれる女の子、さらにはクソみたいな同僚に対してさえも、人的資本(現在価値)を求めることができます。ざっくりした年収にディスカウントレートを加味すればよいのです。
例えば、話を聞いて全然信用できなければディスカウントレートをうんと上げればいいですし、初対面の時と二回目に会う時の比較をしても面白いでしょう。
因みに、あくまで「求めることができる」というだけで「求めなければいけない」わけではありません。
一般に株式市場や不動産市場では、リスク0である日本国債の利回りに対して、プラス5%ほどリスクプレミアムをのせたものがディスカウントレートとなっています。
これは資本主義において経済が成長してきた過程の中で、リスクを取った場合は、リスクをとらなかった場合に比べて5%ほどの利回りを確保してきたという歴史の結果に基づいています。
世の中こんな数字だけでは表すことができないと思う人もいるでしょう。もちろんその通りかもしれません。しかし元々世の中なんて、完璧にわかること自体難しいものです。
だからこそボクは、理論を一つ一つ積み重ねていくことがとても大切だと思っています。人間はずっと昔から、トライアルとエラーを繰り返して生きてきました。
説明したり納得するためには、ときに数字が大きな意味を持つこともあるのです。
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