結婚したくない男

せめてプライベートはのんびり暮らしたい。

「生きる」とはリアルRPGをプレイすること

人生はリアルRPGだ。

 

経験値をあげて強くなる。

呪文で魔法を操り

心の臓を鎧で纏い

槍で敵の急所をつく。

 

法というルールが存在し、守らない者は罰則として自由を奪われる。

逆に言えば、法さえ守れば自由が保証される。

 

ヒットポイントという名のライフは自然に減っていく。たとえ誰かに攻撃されなくても。それがいつゼロになるかは、神様にしかわからない。神様が存在すれば。 

 

様々な世界が展開され、常に扉はオープンだ。スキルや装備も好きなものを選択できる。得られるかどうかはわからないけれど。

 

どこへいったらいいかわからず街をさまよう人もいれば

お姫様や白馬の王子様を探し続ける夢見る夢子ちゃんもいるし

自分の家から一歩も出ずにひたすら内職している坊やもいる。

 

美味しいご飯もきれいな宝石もお金があれば手に入れることができる。

不意に深手を負うこともあるし、知らぬ間に負わせてしまうこともある。

 

時間は平等に経過し、おばさんを笑っている今の二十歳も20年後は必ず同じおばさんだ。ポチりと押せるリセットボタンはなく、巻き戻すこともできない。

 

君には頼れる仲間がいるか。信頼できる地図はあるか。高波に耐えうる船はあるか。

例えそんなものが手に入らなくとも、生きていかなければいけない。いたぶりはせよ、誰も殺してはくれない。

 

ここには「死ぬリスク」はもちろん、「生きるリスク」がハッキリと存在するのだ。

自由というのはある意味残酷だ。

グータラしてもいい。バリバリ仕事してもいい。なにやってもいい。とにかく今を楽しく生きよう。いかんせん時間は有限なのだ。

 

それなのに暖かい布団があれば寝てしまう、そんな「人間」がボクは大好きだ。