歯医者って結局儲かるの?
歯科の求人をみると日給に換算して15000〜50000円くらいの募集が多いですね。
これが高いのか安いか。ボクは「妥当ではあるが割にはあっていない」と思っています。
歯医者って何人いると思いますか?日本に約10万人います。診療所は何件あると思いますか?約7万件存在しています。10万人あたりでみると60件です。最近耳にする「コンビニより多い」は本当で、コンビニは国内に5万5千件。10万人あたりにして40件です。
人口10万人の都市というと、ちょっと調べてみると、埼玉県坂戸市とか広島県三原市。乗降客数でいうと日暮里駅とか松戸駅とか。うーん。
まあ要は多すぎるんですよね。完全なRed Oceanです。
日本は資本主義のシステムですから、価格は需要と供給のバランスで決まります。つまり前述した日給は歯医者の経済的価値と同義です。患者の取り合いになり、弱者が淘汰されていくのは自然の摂理でしょう。
それでもボクが割に合わないと言ったのは、責任が重く、労働時間が長すぎると感じるからです。人の体を直接触り、時に出血し、奥歯の見えない場所を削り、そして詰める。朝から夜まで、腰を曲げて金属の粉を浴びているのです。
しかし今回重要視していることは今述べたことではありません。一番の問題は世の中の仕組み、特に金融、保険の仕組みを知らない歯医者が多すぎることなのです。そして何も知らない、(知らないことすら知らないまま)ほぼ例外なくRed Oceanに漕ぎ出していくのです。
前回のモテない件と一緒ですが、6年間通って、やっと手にした歯科医師免許。それは自分が思っているよりもずっと色あせているのです。
今後、輝きを取り戻す方法をいくつか書いていきたいと思います。